家族でのお出かけや遠足でおなじみの和歌山城の動物園は、今年で１００周年を迎えました。動物園をみんなで盛り上げようと活動する市民ボランティア「お城の動物園応援隊わかやまフレンＺＯＯガイド」では、大人に混ざり、小中高生10人が大活躍。ジュニアガイドとして動物の紹介をしています。
お城の中にある動物園は現在、全国で３ヵ所だけ。実はとても珍しい場所です。ジュニアガイドたちはそれぞれ担当の動物を持ち、普段からよく観察し、飼育員や先輩ガイドに聞いたり、本とインターネットで調べたりした知識を、お客さんに分かりやすく伝えるのが仕事です。
最年少ガイドの和歌山大学附属小２年、西岡優ちゃんは、５月にジュニアガイドが活躍する姿を見て「私もやりたい！」と仲間入りしました。動物園の人気者、ツキノワグマのベニーを見守ります。７月に開かれた園長選挙では応援演説をこなし、７１９票中２６３票を集め、ベニーは見事初代園長に。「顔を動かさずに鼻だけ動かし、周りの様子を探る姿がかわいい。見ているとよく目が合います。みんなにベニーちゃんのかわいいところを見てほしいな」とにっこり。
フンボルトペンギン担当の同小６年、赤松佑香ちゃん（写真上右）は小さい子が分かりやすいよう、クイズや小物を使います。「２羽のペンギンは、おなかの白い部分にある黒い斑点模様で見分けます。もっと詳しくなって楽しい解説ができるようになりたい」。
11月15日（日）には年に１度のお祭り「市民ＺＯＯフェスティバル」が開かれます。小学５年のときにフェスに参加したのをきっかけに、ガイドを始めた桐蔭高校１年、芝﨑里咲さんは「小さい子だけでなく、もっと中高生が来てくれる動物園にしたい」と１００周年の動物園にさらなる期待をしています。
フェスティバルは午前10時〜午後４時。ガイドによる解説は午前11時半と午後２時から。ほかにも動物にまつわる読み聞かせや演奏会など、楽しい内容盛りだくさんです。
（ニュース和歌山2015年10月28日号掲載）
