和歌山の名物や偉人のイラストが描かれたトランプを、和歌山大学で観光について学ぶ小幡和輝さんが作っています。子どもたちのアイデアを生かすため、和歌山市内の小学生10人も一緒に解説や遊び方を考えました。一体どんなトランプが完成するのでしょうか?
小幡さんは「和歌山をもっと好きになってもらおう」と、子どもたちが遊びながら和歌山に詳しくなれるトランプをつくることを考えました。
現在はトランプの見本づくりに励んでいます。カードには、特産品のみかんやしょう油、串本の人たちが助けたトルコの軍艦エルトゥールル号、八代将軍徳川吉宗といった和歌山にちなんだイラストに、小幡さんと子どもたちが考えた解説が添えられています。
例えば、梅は「うめぼしの にほんいちは わかやまだ しゅるいがたくさん たべなきゃそんだよ うめぇから」と明るく宣伝し、吉宗は「わかやまうまれの とくがわよしむねは いえやすのひまご とてもつよくて さんすうがとくいな しょうぐんだったよ」と紹介。中之島小学校4年の田口倫太朗くんは「吉宗がどんな人なのかみんなに知ってもらいたくて家で調べました」と声を弾ませます。
子どもたちがこだわったのはジョーカーの絵。鼻に梅、バンダナに柿、首飾りにみかんと、和歌山の名物をいっぱい身につけたピエロのような姿を提案しました。
さらに、わかやまトランプならではの遊び方も考案。裏返したカードを同時に2人でひいてキャッチコピーを次々と早く読み上げていき、カードにかかれた数字を獲得していくゲームです。
小幡さんからは「説明が分かりやすいし、ゲームを始めるとき『和歌山大好き!』と言ってスタートする点がいいですね」とお褒めの言葉。和歌山大学附属小学校3年の小林駿斗くんは「完成したら自分で買ってみんなで遊びたい」と喜んでいました。
今後はお披露目会を開いて色んな人の意見を取り入れ商品にします。来年1月ごろに販売する予定。詳しくはインターネットで「わかやまトランプ」と検索して調べてください。
写真上=みんなでわかやまトランプを使ったゲームを考案/写真下=アイデアがつまったカードの見本
(2016年11月23日号掲載)