お母さん きょうはお友だちと県立近代美術館に行って、「動き出す!絵画 ペール北山の夢」っていう展覧会を見てきたの。ピカソにゴッホ、モネと、なかなか見られない作品ばかりで見ごたえがあったわ。
きくこ 色んなところでポスターを見かけるよ。でも、このペール北山ってどんな人?
お母さん ペール北山はね、本名は北山清太郎といって、和歌山市生まれの人よ。大正時代に美術雑誌を作って、ヨーロッパの作品をたくさん日本に紹介したの。若い画家たちを応援したことで感謝され、フランス語で「おやじ」を意味する「ペール」って呼ばれるようになったんだって。すごい人なのに、今まで和歌山でもほとんど知られていなかったのよ。
きくこ もっとくわしく教えて。
お母さん 雑誌だけじゃなく、1917年に、日本で初めてアニメーションを作った人でもあるの。今回の展覧会でも、ペール北山が作ったアニメ『浦島太郎』や、古い貴重な作品が見られるわ。
きくこ 100年近く前のアニメってどんなのだろう?
お母さん 23日(金)午後2時から、手回しアニメフィルム上映と解説があるわ。それに、すてきな作品がたくさんよ。小学生は入館無料だから、何度でも行ってらっしゃい。
写真=アニメーション原画製作中の北山
(ニュース和歌山2016年12月14日号掲載)