サザンカ永野さん_dc 今年も1月17日がせまってきました。小学生の皆さんが生まれる前の1995年のこの日、阪神・淡路大震災が起き、たくさんの人が亡くなりました。もしも今、地震が起きたら皆さんは何を持って逃げますか? この機会にもう一度、命を守るための準備を家族でしませんか?

 まず用意しておかないといけないのは非常持ち出し袋。避難する時に必要な物を入れた袋です。中身はペットボトルの水、乾パンやチョコレートなどの非常食、懐中電灯、普段使う薬やケガをした時の救急用具。子どもたちに災害への備えの大切さを伝えている和歌山大学の団体、サザンカの永野杏奈さんは「入れる袋は両手が自由に使えるリュックが便利です。ぬいぐるみのようなかわいい持ち出し袋もあります。何かあった時のために名前と住所、電話番号、避難所をリュックに書いておこう」。

子ども用持ち出し袋_dc 和歌山市消防局防災学習センターでは、キャラクターが描かれた子ども向けの非常持ち出し袋や避難先で必要な道具を展示しています。中芝清之消防司令長は「水なら1日に必要な2㍑分ほどを入れ、1週間分の水や食料は家や倉庫に分けて保管。詰めすぎると重くて逃げられないので、お父さん、お母さんと分担して用意しましょう」。

 家族でできる備えとして、中芝司令長は「本気の家族会議をしてください。はぐれた時、どこに集合するかを全員で決めておくこと」と話します。災害時は電話がつながりにくいことも。はぐれた時は災害用の伝言ダイヤル「171」に電話をして、メッセージを残しておくと、お互い無事かどうかを確認できます。  もしもに備え、家族で今、準備を始めよう。

新聞スリッパ_dc

防災グッズ手作り教室
1月13日(金)と31日(火)午前10時、18日(水)午後3時、22日(日)と28日(土)午後1時半、和歌山市八番丁の市消防局防災学習センター。
防火・防災の映画を見た後、新聞紙や保存用ポリ袋を使って災害時に役立つスリッパと携帯トイレを作ります。
無料。申し込み不要。各日先着15組。同センター(073・423・0119)。

(2017年1月11日号掲載)