お父さん まなぶ、日焼けしたな。

まなぶ うん! きょう、片男波へ泳ぎに行ったんだ。シャワーとか着替える部屋がある建物にキリンの顔をした看板がついてたよ。

お父さん キリン?

まなぶ うん。「僕より高いつなみがくるおそれがあるよ」って書かれていたんだ。

お父さん あぁ、あの看板か。

まなぶ お父さん知ってるの?

お父さん 2011年の東日本大震災でたくさんの人が津波で亡くなったのは知っているよね?

まなぶ うん。

お父さん 3000人近く亡くなった宮城県石巻市を、和歌山市青年団体協議会というグループが毎年訪れているんだ。現地の人から「みんなが普段から見る建物に、どのくらいの高さの津波が来ると予想されるかを示しておくと、津波をイメージしやすい」と教えてもらったそうだよ。

まなぶ だから壁の高い所に看板があったんだ。

お父さん 片男波だと地面から大体4㍍まで津波で沈むと考えられているからね。

まなぶ 和歌山も津波が来るの?

お父さん 石巻は地震から40分後に津波が来た。和歌山県の沖で地震が起きた場合も同じぐらいの時間で和歌山市に津波が来ると予想されている。油断できないよ。

まなぶ 怖くなってきたよ。

お父さん 9月1日の防災の日の前に、家族で話し合っておこう。

写真=キリンの顔が目印

(ニュース和歌山/2017年8月23日更新)