まなぶ この間、『おクジラさま』って映画をやってたよ。和歌山では昔からクジラやイルカを捕って食べてるんだよね。
お父さん そうだよ。紀南にある太地町は、古式捕鯨っていう方法で、江戸時代の初めからクジラを捕ってたんだ。
まなぶ 今はどうしてるの。
お父さん 大きな船で行くこともあるけど、追い込み漁といって、港にクジラが入るように船で追って捕っているよ。
まなぶ クジラを捕るのに反対の人がいるって。テレビで見たよ。
お父さん イルカが血を流すシーンがある『ザ・コーブ』っていう映画が上映されてから、「クジラやイルカを捕るのはかわいそう」と考える人が増えたんだよ。
まなぶ 血が出るの? 怖いな。
お父さん その後、『ザ・コーブ』に反対する映画ができたし、今年上映された『おクジラさま』には賛成と反対の意見が両方とも入っているよ。
まなぶ 色んな映画があるんだね。
お父さん 去年、太地の古式捕鯨は歴史的な魅力があると認められ、日本遺産に選ばれたんだ。クジラが来ているか見張った場所や、クジラを捕りに行く船が出た港を歩くツアーが来年あるから、行ってみようか。
まなぶ うん。自分で見て、クジラ漁のこと、ちゃんと知りたいな。
写真=クジラを捕る江戸時代の絵
(ニュース和歌山/2017年12月13日更新)