和歌山市の母親ら普及団体設立
幼児期から性について家族で話し合う機会を増やそうと、和歌山市でお話会を開く「SAYHELLO.WAKAYAMA」。1月、幼い子どもを育てる母親4人が立ち上げ、賛同する20人と活動する。メンバーの山浦理恵さんは「大事なことなのにタブー視されている。絵本を通して性を楽しく学び、正しい知識を身につけてほしい」と意気込んでいる。
3歳、6歳、9歳の男女3人を育てる山浦さんは、子育てに関する様々な情報を知りたいと2018年、勉強会に参加。幼児期から始める性教育の重要性を知った。これを広めるため、助産師を招いたイベントを企画したところ、定員を上回る参加があった。これを受け、SNSで親同士が話し合える場「性・生のお話しルーム」を19年から運営。口コミで広がり、現在は83人が参加する。
昨年11月から、性教育の勉強会で同市の助産師、布目あぐりさん、眞砂真弥さんと、絵本や人形を使って性を説明する「いのちのおはなし会」を2回開催。合計で約100人の親子が参加し、「家庭でもオープンに話せるきっかけになった」「同じ悩みを抱えている人と出会えて良かった」「今度はパパも連れてきたい」などの感想が寄せられた。
布目さんは「性教育を通じて、自分自身と周りの人を大切にする気持ちや、信頼できる親子関係を育てたい」と望んでいる。
年4回のイベントを企画中で、次回は4月17日㊏、和歌山市三沢町の中央コミセンで開く。詳細は同会フェイスブック。
写真=お話会では絵本を使って性教育を楽しく教えている
(ニュース和歌山/2021年2月27日更新)