藤本真名美さん(34)は和歌山県立近代美術館の学芸員です。

──展覧会ではどんな仕事を?

 「コレクション展の場合、出品する作家を数人の学芸員で担当します。作品の管理のほか、鑑賞に来た人へ説明もしますよ」

──こだわりは?

 「展覧会を開くだけでなく、画家や彫刻家などの作品、資料を集めて正しく保管するのが大切な仕事です。特に地元和歌山の作家は『一番詳しい』と言えるくらい、古い本や新聞を徹底的に調べます」

──心がけていることは?

 「作品を注意深く扱うこと。一度失われると取り返しがつかない地域の歴史、財産です。折れやキズを確認し、必要なら直します」

(ニュース和歌山/2021年9月11日更新)