新学期が始まりました。音楽の授業でおなじみの打楽器、タンバリン。海南市船尾の野上木工は、全国の学校や音楽教室で使われているものなど20種類以上を作っています。工場を見学しました。

 

①木枠を作る

 筒にした木を機械で回転させながら5㌢の幅にカット。鈴用の穴を開け、角をヤスリで丸く削ります。

 

②皮を張る

ぬらして柔らかくした牛の皮を引っ張り、木の枠を下から少しずつ押し上げて皮を張ります。太陽の光で乾燥させた後、金属製の留め具で固定。余った皮を切って形を整えます。

 

③鈴を付ける

鈴をクギで取り付けたら完成。鈴の外側を少し曲げ、子どもがケガしないよう安全に気を付けています。

写真=手作業で付けます

 

野上木工の野上祐人さん

 タンバリンは何千年も昔、エジプト辺りで生まれた打楽器が変化したものと言われています。日本では戦後、学校の授業で使うように。手に持ってたたくほか、ドラムにセットして鳴らします。最近はバレエの小道具としても使われています。

(ニュース和歌山/2022年4月9日更新)