きくこ おばあちゃん！ 秋の遠足で熊野古道を歩いたよ。
おばあちゃん へぇー、どこを歩いてきたの？
きくこ 田辺市までバスで行ってから、闘鶏神社にお参りして、潮見峠越というところを歩いたよ。
おばあちゃん あぁ、10月に世界遺産に追加登録された場所だね。
きくこ 世界遺産？
おばあちゃん 世界遺産はね、ユネスコという世界の国々が集まる組織が、「みんなで未来に残していこうね」と決めた場所やもののこと。和歌山では高野山をはじめ、熊野古道や紀南地方の本宮大社、速玉大社、那智大社などが2004年に登録されたよ。
きくこ そうだったんだね。私が行ったところは？
おばあちゃん もちろん世界遺産だよ。04年に、歴史があいまいだったり資料がなくて登録されなかった場所がいくつかあって、追加登録に向けて地元の人や県庁の人が頑張って調べてきたそうよ。そのかいあって、先月開かれたユネスコの集まりで追加登録が決まったんだ。熊野古道だと、赤木越や稲葉根王子跡など、高野参詣道は三谷坂や女人道など、合計約40㌔が新しく世界遺産になったよ。
きくこ すごいね。和歌山に世界が注目するような場所があるなんて誇らしいよ。また、今度家族で歩きに行こうよ！
（2016年11月９日号掲載）
