10月13日㊐午後4時20分、和歌山市和歌浦南の片男波公園野外ステージ。
21回目の今回は喜多流「鵺(ぬえ)」(写真)。熊野詣をすませた旅の僧のもとに、昔、源頼政に討たれた鵺の亡霊と名乗る異様な姿の者が現れ、助けを求めてくる。別の夜に再び現れた亡霊は頼政に討たれた様子を再現し、成仏できないことを嘆く。シテを同市の能楽師、松井彬が務める。
狂言は「鎌腹」。怠け者であることを妻にせめられ、仕事をはじめた太郎はこのままだと妻に殺されると鎌で自分の腹を切って死のうとする。涙ながらに止めにきた妻に太郎が口にしたのは「自分の代わりに死んでくれ」。怒った妻は…。
3000円、学生1000円、当日各500円増。和歌山県民文化会館、同市民会館ほかで販売。和歌の浦万葉薪能の会(073・444・2492)。