『おおきな きがほしい』
文・佐藤さとる 絵・村上勉(偕成社)
小さい頃、木の上に家を作りたいと思ったこと、ありませんか? この絵本のかおるもそう。かおるが考えたのは、こんな木の上の家。
庭に大きな木があったら、木の上に小屋を作るよ。はしごで登るの。小屋にはコンロがあって、ホットケーキを焼くよ。りすの家もあるの。そんな大きな木があるといいなあ。
ページをめくるたび、かおるの空想が広がります。日曜、かおるとお父さんは、木の上に小屋を作ろうと、庭に木を植えました。「まてばしい」というとても大きくなる木です。
秋になると、まてばしいのどんぐりが落ちています。拾って植えたら、いつか小屋が作れるような大きな木になるかもしれませんね。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(2016年11月23日号掲載)