怖さ:2 海の妖怪 出没地域:新宮市沿岸ほか
その昔、紀州熊野浦(現在の新宮市~三重県熊野市の海岸)で体長一丈八尺(約5.4㍍)もある怪物が捕らえられた。身体が亀で顔が人間、角まで生えており、人はこれを「豊年亀」と呼んだ。全国あちこちの海辺に現れては、近年の豊作や飢饉、疫病などを予言したという。また、豊年亀の姿絵は飾ると疫災を免れるともいい、縁起物、厄除けのお守りとして江戸時代に人気を博した。よろしければ、読者の皆さんもこのイラストを切り取ってお守りにしてはいかがでしょう?
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妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎月第2、4土曜、妖しの世界に誘います。
(ニュース和歌山2016年2月27日号掲載)