『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』 作・絵スギヤマカナヨ(アリス館)
絵本を開くと、どーん!と見開きいっぱいにお弁当が現れます。卵焼き、からあげ、グラタン。見てるだけでよだれがでそう。一番に食べたのは卵焼き。ページをめくるたび、おかずが減っていきます。あれ! ご飯の下からタコウインナーが出てきました。お母さんのいたずらかな。
おや、隣の子とおかずのとりかえっこが始まりました。どうやら、青いお弁当包みの「ぼく」と、ピンクの包みの「わたし」は、並んで座っているよう。2冊の本を並べて読むと、2つの物語がリンクしていることがわかります。
男の子はのり弁、女の子はサンドイッチ。あなたはどっち派? 読むとお弁当が食べたくなる絵本です。
和歌山市民図書館司書 額田美那子
(ニュース和歌山7月13日号掲載)