『つきよのかいじゅう』作・長新太(佼成出版社)
表紙には、大きなお月さまが浮かんでいますね。おや、湖から月に向かって、にょーっと伸びている黒いものがありますよ。これ、なんでしょうね? タイトルから察すると、ネッシーみたいな怪獣の首かな? いえいえ、そんなありきたりではありません。ほら! もうひとつ、にょーっと伸びてきましたよ。
ボコボコ ボコボコ ボコボコボン
ボコボコ ボコボコ ボコボコボン
ふたつの怪獣の首(?)が踊り始めましたよ。あれ! この動き、オリンピックで見たシンクロナイズド・スイミングみたい。もしかして…、もしかして…、これは…!?
思いがけない結末に大笑いの一冊。満月の夜にお楽しみください。
和歌山市民図書館司書 額田美那子
(ニュース和歌山2016年9月14日号掲載)