今回は「海の宝石」とも言われ、色も形もバリエーション豊富な生き物、ウミウシ(海牛)をご紹介しましょう。

 ウミウシの定義はあいまいですが、一般的には巻き貝の仲間で、貝殻が縮小したか、体内に埋没、もしくは失ったものを指します。有毒な生物をエサにするものが多く、ミノウミウシの仲間はクラゲなどの刺胞動物を食べ、その毒を背中のミノの先端に保存し、外敵から襲われた場合などに発射することで知られています。

 その一方で、海藻をエサとし、葉緑体を取り込み、光合成を行わせる種類もあります。生態も様々なのですね。

 冬から春にかけて、白浜の海底ではカラフルな海の宝石たちに出会えます。

写真=アオウミウシ(左)とニシキウミウシの幼体(右の白とピンク)

協力:Seaman’s Beach

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写真家 塩崎仁美…東大阪市出身。和歌山県内を中心に水中写真を撮影。東日本大震災の被災地でもボランティアダイバーとして活動している。

(ニュース和歌山より。2017年3月22日更新)