川に行くとふと考えてしまうことがあります。上流にはどんな人が住んでいるのか、下流はどんな場所なのか、ついつい思いを巡らせてしまいます。

 初めて和歌川を見た時、海に流れ込むよくある河口の風景をイメージしていましたが、実際は和歌の浦干潟が広がり、想像以上に雄大で真夏の空の青さが鮮やかだったことを覚えています。陸と海をつなぐ川ですが、水だけでなく、水辺に集う人々の気持ちや思い出も乗せて流れています。

 そんな川で、まだ見ぬ場所に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

(NPO「人と自然とまちづくりと」 平井 研さん)

 和歌山市の市街地を流れる内川を切り取った1枚を紹介する「MIZBE SCENE(ミズベ・シーン)」は隔週土曜号で連載します。

(ニュース和歌山/2017年6月17日更新)