『しっぽがぴん』
作・おくはらゆめ(風濤社)
この絵本の主役は、なんとしっぽ! 最初に登場するのはきつね。「しっぽが ぴん」「しっぽが たらり」「ぴんも たらりも できるのよ」「ほら、ぴん たらり」
きつねの得意そうな顔! しっぽって、いいなぁ。「ぴんぴん たらり ぴんたらり」。ゆかいなリズムにうきうきします。
ねこのしっぽも、かめのしっぽも、「ぴん たらり」。ラストは、みんなでおどって、大ジャ~ンプ! 「ぴんも たらりも あっぱれよ」
絵本を閉じたあとも、「ぴん ぴん たらり」のフレーズが頭の中をぐるぐるします。う〜ん、しっぽだけで、こんな楽しい気持ちにさせるなんて! あっぱれな絵本です。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(ニュース和歌山/2017年6月28日更新)