出没地域:和歌山県全域
怖さ:5
山の妖怪

 普段は山奥に棲んでおり、夜になると町角や辻に現れ、人を驚かすとされるが、その姿を見た者はいない。なぜなら、百々爺を見た者は病気になり、3日後に死んでしまうといわれているからだ。また、野衾という妖怪が年を取ると百々爺になるとも伝わり、闇を飛び回って夜道を行く人の松明や提灯を吹き消すなど、野衾同様の解説もみられる。闇夜に姿を見せず人々を驚かすところが似ているからであろう。ムササビを野衾と呼ぶ地域もあり、容姿の似たモモンガは同じ動物と解釈された事から、「百々爺」の名がついたのかもしれない。
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 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2017年12月16日更新)