『紀伊続風土記』に「相賀村 北檜杖村の西にあり…(中略)…村中川辺に桑の木多く、古は大木ありしより大桑といひしに、訛りて『あふか』と唱へ、終に相賀の字を用ふとそ」とある。桑ノ木滝はまさに、この村の由来を表したといえる。
日本の滝一〇〇選は、1990年に全国527の滝から選定された文字どおり日本を代表する滝だ。和歌山県は、桑の木滝、那智の滝(那智勝浦町)、八草の滝(白浜町)の3つが選ばれている。
那智の滝は、日本三大名瀑のひとつで、不動の1位。まさに、日本滝界におけるキングである。雄々しい直瀑の那智の滝と比べ、苔と樹木に囲まれ、白い布カーテンのような優しい趣。そうすると、この滝は滝界のクイーンなのかもしれない。
(ニュース和歌山/2018年1月6日更新)
大上敬史さん作製「和歌山県の滝」で、県内の滝が紹介されています。