研究に没頭 青木大和くん(大新小3年)
自ら捕まえ、エタノールで瓶詰めしたクモは300匹以上。自主研究をまとめたレポート「くもラボ」シリーズを和歌山県や和歌山県立自然博物館の科学作品展に小1から応募し、昨夏は同館最高賞の館長賞を受賞した。「見た目で嫌われがちだけど、いないと食物連鎖が崩れてしまう。習性や生態を見てもらい、その面白さを知ってほしい」と目を輝かせる。
小1の時、同館が開くクモの観察会に参加。初めは気持ち悪いと思ったが、鳥のふんに擬態するオオトリノフンダマシや、触ると腹の色が変わるキララシロカネグモを見つけ、ユニークな生態に魅了された。
週末は岩出市の根来山げんきの森、夏休みは岩手県にいる祖父の畑と森へ出かける。畑は地中で暮らすクモだけだが、草花や木がある森は様々な種類のクモが見つかり、多様な自然環境の大切さを実感した。昨夏は、げんきの森へ7日間通い、56種のクモの分布をまとめた。
捕まえる道具を自作し、見つけたクモ全てをノートに記録するこだわりよう。将来は「もちろんクモの専門家」と言い切る。
(ニュース和歌山/2018年1月13日更新)