夢は考古学者 岩橋直也くん(西和佐小4年)
県内最大級の古墳、和歌山市岩橋の大日山35号墳、ほぼ同じ大きさを誇る同市木ノ本の車駕之古址(しゃかのこし)古墳。2つの前方後円墳について調べた研究が、紀伊風土記の丘主催の考古学研究展で昨年、最優秀賞に輝いた。
注目したのは似ている点の多さだ。まず長さが86㍍とほぼ同じ。県内にある古墳の多くは1段だが、大日山35号墳は3段、車駕之古址古墳は2段と段構成になっており、前方後円墳のくびれた部分に飛び出した所がある。「共通するところが多いことから、同じ設計図で造られたのではないかと思っています」
幼いころから、恐竜や歴史など古いことに興味があった。考古学に目覚めたのは小1の時。風土記の丘が小学生対象に開く講座「ふどきっず」に参加した。「はにわや土器の形、作り方を調べることで、その時代の生活や技術を知れるのが面白い」
休日になると自宅近くの風土記の丘へ通う。「箱式石棺のA17号墳は入ると古墳時代の人の身長が今より低かったのを実感できるんです」。将来の夢はもちろん、考古学者だ。
(ニュース和歌山/2018年1月20日更新)