右奥に虎伏山がぼんやりと写っています。手前の陸地は鼠島で、この写真には写っていませんが、もう少し右手には市街地と鼠島を結ぶ当時の築地橋が架かっていて、今はその取り付け部の石垣がわずかに残されています。
小規模な木造船が多数係留され、水辺の加納町の民家の様子がよくわかります。絵葉書がもてはやされる以前の鶏卵紙写真ですが、市街地の写真としては大変珍しいものです。
(古書肆紀国堂=和歌山市築港1─11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
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(ニュース和歌山/2018年1月27日更新)