夢は学者 脇本総志くん(山崎小5年)
愛用のノートには、歯の形やヒレの欠けなど、これまで出合った魚を絵で細かく記録。見つけた時の水深や天気、波の情報をびっしり書き留める。「銀色の地味な海水魚が好き。カラフルだったり、毒を出すなどの特徴があったりする魚より、スズキのような、水族館では注目されないけど、市場で普通に並んでいるような魚の生態に興味があるんです」
2歳で小学生用魚図鑑のとりこになり、1000種以上を覚えた。魚への情熱は衰えることなく、今は毎週末、旬の魚を知るために市場へ。その足で加太や雑賀崎の漁港にも通い、漁師とすっかり顔なじみになった。魚をすくってカゴに入れたり、寄生虫を取ったりと手伝いに汗を流す。漁港で揚がった魚や自ら捕まえた魚は、図鑑で分からないところ、図鑑と違うところに目を光らせる。
これまで飼育した魚は、アイゴ、マツダイ、アミメハギなど10種類。「飼っていると時間帯で行動の違いが見られます。カサゴは産卵ではなく稚魚を産みますが、間近で見られてうれしかった」。夢は魚類学者だ。
(ニュース和歌山/2018年2月24日更新)