『1ねん1くみの1にち』 写真・文 川島敏生(アリス館)

 ある小学1年のクラスの1日を写真で追ったユニークな絵本です。休み時間や授業の様子が、定点カメラで時系列に紹介されています。

 「今日は一番」「今日も二番か~」。子ども達が登校して来ました。虫かごを持って来た子。「宿題がない」とあわてる子。台詞が漫画みたいな楽しい吹き出しになっています。

 クラスみんなの筆箱をぜんぶ並べて紹介したページや、1ヵ月分の給食ぜーんぶ載ったページもあります。みんなはどれが好きかなぁ?

 新1年生には「小学校ってこんなとこ」とイメージできるでしょうし、小学生の子は自分のクラスと比べながらおもしろく読むでしょう。親子・兄弟で話がはずむ絵本です。

(和歌山市民図書館司書 額田美那子)

(ニュース和歌山/2018年3月28日更新)