真田堀川に架かる木造の甫斉(ほさい)橋です。カメラは東向きです。現在とちがって自動車の通行も少ないのんびりとした時代です。
左手の親柱には「甫斉橋」、右手には「昭和弐拾九年八月」の文字が見えます。郷土史家の田中敬忠『紀府京はし』によると、この橋は元和年間に山本甫斉という人が架設したもので、東詰北に駒屋という酒造家があったので駒屋橋ともいわれ、寺町橋との俗称もありました。
(古書肆紀国堂=和歌山市築港1︱11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年3月31日更新)