プロ目指しサッカー留学 木下曉瑛さん(西和中3年)

 この3年間、スペインに渡り、現地チームへ短期サッカー留学すること5回。中学を卒業したこの春、進路は迷わず、情熱の国での武者修行に決めた。「向こうで3年間打ち込み、そのままプロになって、活躍するのが夢」と前を見据える。

 サッカーを始めたのは幼稚園年長。中学1年の時、スペインの名門クラブ、バルセロナの指導者が来日しての練習会に参加した。「パスを細かくつなぎ、すきを見てゴールを目指すサッカーに魅せられました」

 その際のスタッフに勧められ、現地チームへ度々足を運んだ。「向こうでは練習中、ミスをすると、胸ぐらをつかみにくるくらい闘志がすごい。でも、練習が終われば『アミーゴ!(=友達)』と肩を組みに来る。オンとオフの切り替えもすごい」

 昨秋、練習に参加したフンダシオン・マルセから合格の知らせが。入団は今年9月だが、4月下旬には現地へたち、別チームで1ヵ月半、〝足〟を磨く。「(元日本代表の)遠藤保仁選手のように、自分が入ると仲間が自信を持ってプレーできるような、どこか余裕のある選手が目標です」。大きな夢を胸に旅立つ。

(ニュース和歌山/2018年3月31日更新)