『ぼくのくれよん』 作・絵 長 新太(講談社)
表紙のクレヨン、普通のクレヨンに見えます。でも、ページをめくると、クレヨンの上に猫が乗っています。このクレヨンは、とっても大きいのです。これはぞうのクレヨン。
ぞうが鼻で青いクレヨンをにゅーっとつかみ、びゅーびゅー描きました。かえるは池だと思って飛び込みました。今度は赤いクレヨンでびゅーびゅー。動物たちは火事だと思って逃げ出しました。
ダイナミックな絵と、びゅーびゅーという音が爽快な絵本。紙からはみ出したクレヨンを拭き取るのは難儀だけど、お絵かきの楽しさは、びゅーびゅー描くことにあるのかも。この絵本を子どもたちに読むときは、ぜひクレヨンもご用意ください。
(和歌山市民図書館司書 額田美那子)
(ニュース和歌山/2018年4月11日更新)