和歌山市にこんな建物があったのかと思わせる写真です。不動貯金銀行は、明治三十三(一九〇〇)年に一般庶民向けの銀行として設立され、大正期には全国に展開した模様です。現在のりそな銀行につながる会社です。
和歌山市では、明治四十三年の冊子によると、福町二番地に代理店を構えていましたが、写真の場所は、十三番丁七番地・市堀川の中橋南詰です。大正六年十二月の消印がある絵葉書です。
(古書肆紀国堂=和歌山市築港1︱11、073・499・8039=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年6月16日更新)