怖さ:3
山の妖怪
出没地域:みなべ町

 日本には古くから国づくりの神に対する巨人信仰があって、山や湖沼などは大男が作ったとされた。その大男の代表がダイダラボッチである。全国各地に伝承があり、ダイダラボッチのついた手の跡が湖になったり、足の跡が沼になったりしている。みなべ町にある高田山の麓には大男(ダイダラボッチ)の足跡が残る。荷物を担いでやってきて、ふんばったためについたといわれる。片方は埴田崎の海に、もう片方は本庄にあるのだそうだ。高田山から見える鹿島と御霊の森が大男の運んできた荷物であるという。

…   …   …   …   …   …

 妖怪をこよなく愛する和歌山市の漫画家、マエオカテツヤさんが毎週土曜日、妖しの世界に誘います。

(ニュース和歌山/2018年8月18日更新)