カメラを高石垣から東方に向け、三年坂を見下ろしています。
高石垣の角が写り込んでいます。衛戍地(えいじゅち)を和歌山市に定められた歩兵第六十一連隊が浜寺から移転した日の歓迎風景です。明治四十二年三月十七日でした。
南海鉄道でやってきた連隊は紀の川の堤防で下車し、嘉家作丁・元寺町・裏橋・新通・橋向丁・大橋・広瀬通丁・岡公園前・小松原通を経て兵舎に向かいました。
(古書肆紀国堂=和歌山市ト半町38県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します)
(ニュース和歌山/2018年10月27日更新)