怖さ:4
家の妖怪
出没地域:和歌山市
全国に伝わる妖怪で、話もいくつかある。和歌山では、ケチな男がいて、常々、「飯を食わない女房ならもらってもよい」と公言していた。ある日、望み通りの女が現れたので、ここぞとばかりに嫁にした。嫁は本当に飯を食わず、働き者だったが、不思議なことに家の食料が異常に減る。男は仕事に出掛けるふりをして家をのぞくと、嫁が大量の飯を炊いていて、髪をかきわけては、頭頂にあいた大きな口からそれを食べていたという。この話では、正体は山姥(やまうば)であるとされるが、他にも蜘蛛(くも)や狸(たぬき)、山犬を正体とする話もある。
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(ニュース和歌山/2019年2月23日更新)