怖さ:1
海の妖怪
出没地域:和歌山市
明治21年(1888年)12月26日の都新聞に、毛見浦の海辺に海坊主があがったとある。大猿のようなそれは体長7〜8尺、体重60〜70貫と大きく、毛は茶色、目は橙(だいだい)色で、口はワニ、腹は魚、尾はエビ、鳴き声は牛のようだったという。これを読めばとんでもない怪物を想像するが、水族館の人気者アシカなどの海獣類に当てはめて考えてはいかがだろう? 一番気になる「尾はエビ」も納得できなくもない。由良の沖合にある海鹿(あしか)島はかつて多くのアシカが集まったとの記録も残る。昔は和歌山近海でアシカが見られたのだ。
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(ニュース和歌山/2019年3月2日更新)