江戸期には和歌川河口両岸に塩田があったようですが、この写真の頃には和歌川左岸、今の県立医科大学附属病院及び明和中学校の敷地を中心に塩田が広がっていました。

 塩田は入浜式です。川岸の茅葺屋根の建物は、集めた鹹水(かんすい=濃厚な塩水)を釜で煎熬(せんごう=煮詰めること)するための施設です。

 和歌山県内の塩田は、第一次塩業整備で明治四十三年九月三十日をもって廃止されました。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、和歌山県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2019年6月1日更新)