明治期のあしべ屋の姿は前回ご紹介したような三階建てがおなじみですが、この写真はそれ以前の様式を伝える貴重なものです。
あしべ屋が三階建てとなった時期は現在のところ不明ですが、いずれにせよこの写真は江戸期以来の茶店の姿が三階建となるまでの間を埋めるものです。
明治三十二年刊『南海鉄道案内』には、「和歌の浦の風景の為より云へば、此茶亭は昔の姿のまゝにしておきたく思ふ」と述べられています。
紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します
(ニュース和歌山/2019年7月20日更新)