和歌山県が提供情報を充実

 県は7月2日、ホームページで公開している土砂災害警戒情報と河川雨量情報の内容を充実させた。土砂災害の危険度を示す地図をより精細に、河川雨量は増設した監視カメラや水位計の情報を反映させた。県河川課は「自分たちがいる場所のリスクを把握し、避難行動につなげてほしい」と話している。

 土砂災害警戒情報は、地域ごとの雨量から土石流や大規模な崖崩れの危険度を地図上に表示。気象庁が発表した危険度分布が5㌔四方単位から1㌔四方単位に更新したのに合わせ、県独自でより拡大できる地図を重ねた。地形や過去の災害から算出した避難判定図と雨量グラフも地点ごとに見られる。

 河川雨量情報は、氾濫しやすい場所や浸水リスクの高い場所に設置した河川監視カメラと水位計を表示。監視カメラは44ヵ所から86ヵ所、水位計は79ヵ所から85ヵ所に増設した。また、紀の川、熊野川、北山川の上流にある奈良や三重の雨量情報、高潮のリスクが分かる県内6ヵ所の潮位情報も公開している。

 県砂防課は「昨年の西日本豪雨や先日の九州の豪雨では、警戒情報が出ていても避難者が少なかったと聞く。格段に分かりやすくなった災害情報を生かし、我がこととして活用してもらいたい」と期待する。

 いずれもHP「防災わかやま」か、スマートフォン向けアプリ「和歌山県防災ナビ」で確認できる。河川情報はテレビ和歌山のデータ放送「あんぜん情報24時」でも見られる。

写真=グラフや図がより詳細な内容になった

(ニュース和歌山/2019年7月20日更新)