コロタイプ印刷で再現された写真に彩色をほどこしたものです。

 江戸期には、写真中の人物が立っているところから左に向かって木柵が設けられていました。しかし、いつのころか消滅し、これに代わって明治三十年代に石柵が設置されますが、この写真はそれ以前の姿を伝えます。

 多宝塔前には小さな門がありましたが、これも失われています。遠くの片男波海岸にはかなり大きな砂山が見えます。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、和歌山県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2019年8月3日更新)