怖さ:2
山の妖怪
出没地域:みなべ町
光る鳥の伝説は全国にあり、最も有名なものは「青鷺火(あおさぎのひ)」で、夜間、青鷺の身体が青白く光る怪現象として、古い文献にも登場している。光るのは青鷺ではなく、五位鷺(ごいさぎ)であるとの話もある。一説によると、水辺の発光性のバクテリアが鳥の体に付着して、暗闇で光って見えるとのことだが、みなべ町にはこんな話が残る。ある若者が夜の山道を歩いていると、炭俵が道をふさいでいた。若者が邪魔だとばかりに、それを谷に蹴飛ばしたら、闇の中に光る鳥が飛び交ったのだという。
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(ニュース和歌山/2019年8月24日更新)