安産守護で名高い塩竈神社の鳥居です。このころは標柱と共に簡素な木造です。分かりにくいですが、鳥居の左手に小松が植えてあります。元はここに望海楼遺址碑という石碑があり、明治三十三(一九〇〇)年に奠供山上に移設され現存します。

 鳥居の背後の岩場に立つ松の大木は、和合の松として親しまれましたが、平成二十四(二〇一二)年六月二十三日朝、根元から折れて倒れました。道路から海面に突き出た作り物はあしべ屋旅館の休憩所です。

 紀国堂=和歌山市ト半町38、県建築士会館1階=店主の溝端佳則さんのコレクションを紹介します。

(ニュース和歌山/2019年9月14日更新)