和歌浦小4年が自宅取材
和歌浦小学校4年生の教室には、子どもたちが自宅の防災対策について取材した手作りの新聞が掲示されている。担任の大槻兼土教諭は「非常持ち出し袋だけでなく、家族と避難場所を確認したり、津波の高さを調べたり。東日本大震災もほとんど記憶にない世代ですが、防災について実感をもって考える機会になりました」と喜んでいる。
今年度、同校に着任した大槻教諭。海に近い学校のため、津波などに備えた防災教育に力を入れており、『稲むらの火』で知られる濱口梧陵や、東京大学大学院の片田敏孝特任教授が取り組む岩手県釜石市での防災活動の授業を行っている。
夏休みには、防災リュックに入れる物、家具転倒の防止対策などを調べ、個性あふれる32枚の新聞にまとめた。中村文羽さんは「防災の日について調べると、関東大震災の日だった。母に自宅でしている対策についてインタビューしました」。久保明羚(めいりょう)くんは「懐中電灯の用意はあったけど電池が切れていた。みんなの新聞は絵を使って分かりやすく書かれていたので参考になった」と話していた。
写真=カラフルなイラストが描かれた新聞も
(ニュース和歌山/2019年9月28日更新)