明治から昭和にかけての街並にふれる「紀州百景」。古書肆紀国堂店主の溝端佳則さんのコレクションをニュース和歌山土曜号で紹介しています。今回は新春特別編。溝端さんとっておきの故郷の姿を見せて頂きました。

 

妹背山下り松(明治)

 明治時代、和歌の浦の妹背山にあった下り松の写真です。手前には海苔舟、写真の奥には木造の旭橋が見えています。下り松は名物でしたが、大正時代には無くなってしまいます。

 

北ブラクリ丁(昭和30年ごろ)

 昭和30年代の北ブラクリ丁です。商工祭での出し物で、ハッピに「北ブラクリ丁」の文字が見えます。角の店舗は光文堂書店のようです。

 

黒江の荷馬車(昭和初期)

 昭和初期の海南市黒江です。荷造りした漆器を馬の荷車に積み込むところです。町屋風の建物に「合同運送黒江」の文字が見えます。

 

大和街道(明治)

 岩出市を走る大和街道です。写真の突き当たるところにかつての岩出警察署がありました。古風な民家が並び、遠くに龍門山がうっすらとみえています。

 

古書肆紀国堂店主 溝端佳則さん

 紀国堂には私の古写真のコレクションがそろっています。古き良き和歌山を語りに一度いらっしゃいませんか。紀国堂(073・499・8039、和歌山市ト半町38)

(ニュース和歌山/2020年1月4日更新)