片男波海岸にあった松林とそれに続く砂洲がみえます。御手洗(みたらい)池が干潮のために干上がっています。

 この池は、元は入江の最奥部だったものが度重なる埋め立てで陸地に取り残されるようにして今に至ったものです。地元では「まるいけ」と呼ばれています。一九一〇(明治四十三)年刊『紀伊名所案内』には「権現山の麓にある池の名、その水は干満によって増減がある」とありますが、現在は水門で仕切られているので干満の影響はありません。

 紀国堂=和歌山市ト半町38=店主の溝端佳則さんの収集品を紹介します。

(ニュース和歌山/2020年4月4日更新)