もうすぐ5月。こどもの日、端午の節句が近づいています。鯉のぼりや柏餅、しょうぶ湯と、用意するものがたくさんあります。和歌山市本町にある人形の老舗専門店をぐらやではよろいやかぶと、五月人形の販売に忙しい時期です。
そんな中、同市のタチバナさんから「なぜをぐらやの〝を〟は〝お〟じゃないんですか?」との質問が。
創業者、河原のぶさんの孫、土井作子さんと、ひ孫の森田充子さんに聞くと、老舗ならではの理由が…。
旧仮名遣いは珍しくなかったから
「をぐらやの〝を〟はなぜ〝お〟じゃないの?」。創業者、河原のぶさんの孫、土井作子さんと、ひ孫の森田充子さんに聞きました。
「創業は明治22年(1889年)。当時はまだ『ゐ・ゑ・を』などの旧仮名遣いは珍しくなく、そのままこの文字を使っているんです」。130年以上歴史がある店だから、今は見ることの少ない旧仮名遣いが残っているんですね。
をぐらやという店名について、「創業者である祖母が、和歌山市の旧小倉村出身だったので、この名前になりました」と作子さん。
ちなみにこの質問を充子さんにしたところ、「小学生くらいの子どもにもよく聞かれますね。純粋に物事を見ているから、こういう違いが気になるんでしょうね」。
実は、〝をぐらやさんあるある〟だったみたいです。
(ニュース和歌山/2020年4月25日更新)