キャプションは「和歌山城高石垣を望む」となっています。

 この高石垣は今の和歌山城内駐車場の出入口にあたるところですが、私たちからすれば埋め立て前の堀の状況や三年坂の道路幅の狭さが気になるところです。

 三年坂堀は、大正十三年から翌年にかけて埋め立てが行われましたが、この写真はそれ以前に水堀であったことを伝える貴重な一枚です。埋め立て前の三年坂堀をこの角度から捉えたものは珍しいと言えるでしょう。

 紀国堂=和歌山市ト半町38=店主の溝端佳則さんの収集品を紹介します。

(ニュース和歌山/2020年5月2日更新)