新型コロナウイルスの感染拡大で、打撃を被った県内観光産業。国内観光の促進を政府が図ろうとする中、今回の質問は「和歌山の観光地は色々とあるが、年間一番多く人が訪れるのはどこ?」。紀の川市の女性(34)から頂きました。

 代表的観光地と言われると、候補地が多過ぎて言い当てるのは難しいです。一体、人が一番多いのはどこなのでしょうか。県観光振興課で聞くと、観光地の客数をまとめたデータを示してくれました。

 


 

意外な1位 和歌山市、ただ…

 「和歌山の観光地は色々とあるが、年間一番多く人が訪れるのはどこ?」。データは「観光客動態報告書」。このうち県が主要観光地とする7ヵ所からみていきます。最新の結果は2019年の速報値。ちなみに同年は3543万人と史上最高を記録しています。

 総数でみると、1位は意外や意外、なんと和歌山市です。690万人と他を大きく引き離しています。要因は後にふれるとして、2位は白浜町の344万人、そして3位に田辺市本宮町の187万人です。総数で和歌山市を押し上げたのは、恒例となったマリーナシティのイルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」。開始以来、日帰り客を大幅に増やしました。また、白浜町もアドベンチャーワールドの人気で好調。世界遺産登録15周年で、本宮町も伸ばしました。

 ただ、宿泊数でみると、1位は白浜町200万人。2位は和歌山市101万人、3位が串本町51万と白浜町が本来の底力を見せつけます。

 今年はコロナの影響で観光客の激減が目に見えています。県ではコロナ後の観光振興にと「蘇りの地、わかやまキャンペーン」を展開。記紀神話にちなむスポットを巡るスタンプラリーを複数企画し、県民向けの県内周遊プランなどを考えています。県外客、海外客と段階を踏み誘客を図る計画です。

(ニュース和歌山/2020年7月11日更新)