6月に和歌山市卜半町のミートビルに誕生した複合ショップ「マーケットワカヤマ」。カフェ、イベントスペースを兼ねた服とアクセサリーのショップ、冬には美容室がオープン予定と、様々なジャンルの店が入ります。「お店に来た人に和歌山の〝楽しい〟を教えたい」がモットーの店主、仁尾祥吾さん(27)に思いを聞きました。
縁が生んだ店
──マーケットワカヤマはどんな場所ですか?
「1階のカフェでこだわりのコーヒーを楽しんでもらい、2階では若いデザイナーたちが作ったアクセサリーやTシャツを販売し、週末はDJや弾き語り、古着や雑貨の販売イベントなど、週替わりで内容を変えて行っています」
──なぜこのようなお店を?
「以前から音楽やファッションのイベントを主催しており、これを通じて、洋服、アクセサリー、ロゴを作るデザイナーやDJ、美容師らと出会いました。和歌山で活動する彼らをまとめて紹介できる機会はないかと考えていたところ、自分で店を開くのが早いと思い、昨年から場所を探していました」
──いろんな出会いからできた店ですね。
「そうですね。だから今度は僕がお客さんたちに、新しい出会いを紹介できる店にしたいんです。例えばこのカフェで使うコーヒーカップに、月替わりでいろんなデザイナーのオリジナルロゴのステッカーを貼っていますし、週末は県内外問わず、僕が好きなお店にスペースを提供して、イベントとして営業してもらっています。どうしたらお客さんに、ここで出会った人やお店を気に入ってもらえるのか考えています」
出会いを提供
──開店して2ヵ月、お客さんの反応は?
「お年寄りから学生までいろんな世代の人が来ます。イベントによく来るお客さんが『この店は毎週違ったイベントをやってるからワクワクするね』と言ってくれたのはうれしかったです」
──今後、どんな店に?
「例えば、販売している服や雑貨を買ったお客さんに、実際にデザイナーを紹介したり、オリジナルブランドの服が気に入ったら、それを作った人に会えるような、出会いの場所にしたい。コーヒー1杯にプラスして、人や物に限らず、いろんな新しい出会いを提供できる店にしようと考えています」
──素敵な場所になりそうですね。
「コロナが収束したら、週末は妻に店を任せ、僕は日本中でコーヒーをいれて回りたい。そこで県外の人に『このデザイナーのロゴはかっこいい』『こんなきれいなロケーションでイベントができるんだ』と教えて、和歌山に呼びたいんです。若い世代が集まって、和歌山でしかできないようなことを生みだし、それを県外の人に見せて、和歌山=楽しいところだと知ってもらいたいです」
午後1時〜7時。㊍定休。詳細はフェイスブックまたはインスタグラム(Market wakayama)。
(ニュース和歌山/2020年8月15日更新)