《回答者》
◆歯科
吉村歯科医院 吉村 義孝院長
近年、季節に関係なく一年中、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が出る「通年性アレルギー性鼻炎」に悩まされている人が増えています。これら免疫系の症状は、あごのずれを治すことで改善していくようです。
かみ合わせは、①歯とあごの形 ②あごの位置 ③あごの運動、の3つに分類されます。その中で、②の「あごの位置」を良い位置に是正すると、かみ合わせがよくなるだけでなく、首や肩のこりといったからだの不調から、うつに代表される心の問題まで、様々な不定愁訴が軽減されるといわれています。これは、かみ合わせが脳の働きに大きな影響を及ぼしていることを示しています。
あごのずれを治すと脳が活性化され、免疫力が向上するという研究結果があります。咬合医療(こうごういりょう=かみ合わせの治療)を行うと、筋の緊張がゆるみ、圧迫されていた血管に血液がスムーズに流れ、脳が活性化します。脳の重要な機能のひとつに免疫機能がありますが、咬合医療によって免疫力が高まるため、免疫疾患であるアレルギー性鼻炎に効果があると考えられています。
お悩みの方は、一度、あごのずれを確認してみてはいかがでしょうか。
(ニュース和歌山/2020年11月29日更新)