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前半9分、ゴール前へ走り込んだのはガンバ大阪でのプレー経験を持つ紀の川市出身の羽畑公貴選手。パスに反応すると左足一閃(いっせん)! 次の瞬間、ゴールネットが揺れた──。アルテリーヴォの初陣はこの年の5月20日。Jリーグへ向けた戦い、キックオフの笛が鳴らされた。 選手鼓舞する横断幕 200人以上はいただろうか。客席のない紀三井寺公園球技場、芝生のピッチを取り囲むように観客が集まった。アルテリーヴォゼネラルマネジャーの児玉佳世子さん(50)は「あの試合以前に見た県内の社会人サッカーの試合は、グラウンドの周りには両チームの控え選手がまばらにいるだけ。もう応援してくれている人がいるんだと力になりました」と振り返る。 千人の観客に感慨
子どもたちに夢を与えられる環境をつくり、和歌山活性化のきっかけにしたい──。和歌山にプロサッカーチームをと、少年サッカー指導者や企業経営者らが話し合いを始めたのが05年。翌06年秋に発足したNPO法人「和歌山からJリーグチームをつくる会」がアルテリーヴォを立ち上げた。 ◇ ◇ 「ニュース和歌山が伝えた半世紀」は毎週土曜号掲載です。 |
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※ニュース和歌山2014年11月1日号掲載
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半世紀No.44 〜 2007年(H19)夢の階段 サポーターと Jリーグめざしアルテリーヴォ始動
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