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 ◆循環器内科

みなかたクリニック 南方 常夫院長

 

 

A. 肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。免疫の働きが十分でない乳幼児や高齢者が感染すると、肺炎や気管支炎、中耳炎、髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。

平成26年10月1日より、高齢者用肺炎球菌ワクチンの定期接種が全国で始まりました。和歌山市では、平成26年度中(平成27年3月31日まで)に 65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方と、101歳以上の方が対象です。また、60歳〜65歳未満の方で、心臓、腎 臓、呼吸器、免疫の各機能に障害があり、身体障害者手帳1級を所持している方や、同等の障害を有している方も対象です。定期接種であれば補助が受けられ、 自己負担額は3000円で済みますが、定期接種の接種機会は生涯を通じて1回限りで、今までに高齢者用肺炎球菌ワクチンの接種を受けた方は対象外となりま す。接種期間は来年3月末迄、対象者には個別に通知が届きます。

ワクチンの予防効果は約5年です。高齢の方は、インフルエンザの後に併発する肺炎が重症化する傾向にあります。インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを同時に接種することも可能です。主治医の先生とよくご相談ください。