ニュース和歌山が注目した地元の味を第2・4水曜号で紹介する「食品イイね!アワード」。今号は特別企画として「暮らしにイイね!アワードGOODS編」と銘打ち、ここ和歌山で生まれた〝イイね!〟な家庭用品を一挙にご紹介します。とりあげた商品はすべてプレゼント付きです。台所に、家事仕事に、イイね増やしてみませんか?
Ⓐ紀州ネルエプロン 小久保工業所
古くから和歌山で受け継がれる綿織物、紀州ネルをモダンにデザイン。家庭用品を製造する小久保工業所が、「メイドイン紀州」の品を世界へ発信しようと打ち出す新シリーズの一つだ。
綿100%の生地を丁寧に起毛させた紀州ネルは、ベビー衣料やパジャマに使われるほど軽く、肌なじみが良い。「柔らかく、温かみのある素材です」と取締役経営企画室長の古田敦彦さん。
国内外で活躍する若手デザイナーの中島篤を起用。直線的なラインが女性のスタイルを美しく際立たせる。チャック付きの立ち襟は胸元まで開けられ、機能性も兼ね備えている。
8424円。赤、青、黒の3色。HPで販売。
海南市野上新 ☎073・487・1811
Ⓑ吉宗の癒し箱 紀州川商
その製造技術が県無形民俗文化財に指定されている紀州備長炭。炊飯器に入れると炊き上がりがふっくらし、水道水に浸すと有機物などを吸着し質感がまろやかになると言われる。
吉宗の癒し箱は、伝統的製法で作られた備長炭を手軽に家庭で使ってもらおうと、縦6・2㌢、横12㌢、高さ6・2㌢のコンパクトな木箱に収めた。中から出して使うもよし、そのままクローゼット、冷蔵庫に入れ、消臭や除湿に使うもよしだ。
ネーミングは、徳川吉宗が民の意見を知るため設けた目安箱をヒントにした。紀州川商の川北瑞恵さんは「放射線状になった年輪の美しさも楽しんでほしい」と望む。
702円。和歌山市観光土産品センターほかで販売。
和歌山市井辺 ☎073・472・4312
Ⓒ紀州てぬぐい 紀州てぬぐい
「和歌山のいいものを手ぬぐいに」と海南市の藤田貴子さんが2013年に立ち上げたご当地てぬぐいブランド。絵柄は梅、みかん、タチウオの3種類からスタートし、昨年新たに真妻わさび、湯浅なす、龍神ゆずが仲間入りした。
浴衣に使われる上質な生地「特岡103」は、細い糸で織り上げ、手触りなめらか。にじみを生かした染めで有名な堺市の工場で、液体染料を注ぎ、裏表なく仕上げたのがこだわり。さっと頭や首に巻いたり、ふきんやのれんにしたりと使い方はアイデア次第。「梅酒を梅柄で包んで贈り物にしてもかわいいですよ」。和歌山土産にもうってつけだ。
1300円。HP、ダイワロイネット内旅カフェで販売。
海南市日方 ☎073・482・0248(ASA海南内)
Ⓓ紀州桧ランチボックス角田清兵衛商店
1830年創業の漆器店、角田清兵衛商店の7代目、角田卓司社長が生み出した紀州桧(ひのき)の弁当箱。耐久性に優れた特殊加工、ナノコートを表面に施しており、食器洗い機でも洗える。傷が付きにくく、つやが長持ちし、においが残らないのが特徴だ。
紀州桧1枚をぜい沢にくりぬき、丸みを帯びた形で洗いやすく衛生的。桧本来のさわやかな香りと、美しい木目に高級感があふれる。角田社長は「歌舞伎役者、4代目市川猿之助さんの襲名披露で、ふたの裏に猿之助さんの名前の刻印を入れ、記念品として扱ってくださいました。丈夫で長く愛用して頂けます」とにっこり。
8100円。同店とHPで販売。
海南市日方 ☎073・482・5261
Ⓔ髙田さんたわし2種 髙田耕造商店
シュロにこだわったたわし作りを続ける髙田耕造商店が手がけるユニーク商品。職人が指先で繊維の状態を感じながら毛の量を調整し、一つひとつ丁寧に作り上げる。ドーナツとハートを模したかわいらしいデザインが台所に彩りを添える。
「髙田さんちのドーナッツ」は真ん中の穴に指を入れるとつかみやすく、「髙田さんのきもち」はハートのくぼんだ部分を左右に広げると棒状になり、その先端で細い容器の底を洗える。同社HPや都市部の百貨店で若い世代を中心に人気を集めており、髙田英生代表は「柔らかな毛先でなでるように洗うと、少量の洗剤でもきれいになります」。
各864円。同店とHPで販売。同店で買う場合は要連絡。
海南市椋木 ☎073・487・1264
(ニュース和歌山2015年2月11日号掲載)